【1-1】情報社会 (1) 情報社会と情報
初めまして!ゆーとぴあです。
今回から、情報Iの全分野を現役AIエンジニアが極限までわかりやすくお伝えしていきます。
現役高校生の方も、やることなくて暇だなあという大学生の方も、学び直し意欲のある社会人の方も、どなたでも大歓迎です!
一緒に、情報Iの世界に飛び込んでみましょう!!
情報とは
データ・情報・知識を使い分ける
いきなりですが、皆さんはデータと情報の違いを説明できますか?
これ、なかなか難しいと思います。
教科書ではデータと情報、それに知識を加えて3つの関係は以下のように示されます。
要するに、「データが情報となり、情報が知識となる」ということです。
この流れがわかったところで、それぞれの説明を見ていきましょう!
データ:実験や観測で得ることができる事実・数値
情報:行動や意思を決める時に利用できるように、データに一定の意味を与えた表現
知識:情報を実際の問題に対して役立つように体系化されたもの
データは「起こっていることをそのままダイレクトに!!」ってイメージですね。それを分析して、意味を持たせたものが情報です。そして、それを実際の問題に対して役立てていくのが知識。
この関係性を具体例でみておきましょう!
気温の数値がデータ、データを利用した平均気温が情報、寒いということが知識になります。
綺麗な一連の流れですよね!それぞれとても意味が似た単語ですが、日常で使い分けてみてください。
ビッグデータって何?
最近ではよくビッグデータという単語を耳にします。
これは、とてもたくさんの形状・性質・種類のデータのことを指します。
なぜこんな言葉が出てきたかということなのですが、答えはインターネットの普及です。
GPSの情報、SNSの投稿、ネットの閲覧履歴、全てがインターネットを利用したものですよね。意識しないと気づかないことですが、これらは全て運営元においてデータとして記録されています。(プライバシーの観点から設定によって拒否できるものもあります)
これからの時代は、これらのビッグデータをどう活かすことができるかという視点がとても重要になります。その専門家がデータアナリストやデータサイエンティストといった職業の方になります。気になる方は、どんなお仕事なのかぜひ調べてみてください!
新しい情報社会の到来
皆さんは、Society5.0という単語を聞いたことがあるでしょうか。これは2016年に内閣府が提唱した概念なのですが、内閣府によると「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)」だそうです。
なんだが、難しそうな単語がたくさん並んでますね。
なんでSociety5.0っていうの?
そもそも何で5.0なんでしょうか?それは、「○○社会」という段階が今まで、4段階あってこれからの未来は5段階目に突入しようとしているからです。図で見てみましょう!
図の流れのように人間は、狩りをして食料を得ていたところ(狩猟社会)から、農作物を作ることにより安定して食料を確保するようになり(農耕社会)、産業革命によりさまざまな工業が発達し(工業社会)、コンピュータとインターネットの登場により身の回りのことがより便利になる(情報社会)といった社会を歩んできました。
このような流れを4つに分割し、それぞれに○○社会とつけたのがSociety●.0なんです!そして、これからの未来の社会は5段階目だからSociety5.0と呼ぼうよということで、このような名前がついています。
「今まで、○○社会とついてたんだからカッコつけて英語使わず、○○社会としたらいいのに!」とか思っちゃいますが、○○社会と名前がついているものは全てすでに過去のことなんですよね。Society5.0はこれからの未来のことだから、具体的な名前はつけずに順番の数字で表したんだと思います。(あくまでも推測ですが、、、)
Society5.0を理解するために
Society5.0の内容を理解するにはIoTとAIの2つのワードがキーになります、順に見ていきましょう!
IoTって何?
IoTとはInternet of Thingsの略でモノのインターネットなどと訳されることが多いです。
モノのインターネットというのは、モノとモノがやり取りするインターネットのことです。わかりにくいですよね、、
具体例で考えてみましょう。最近では、スマホで操ることができる家電が増えてきましたよね。
IoTってまさにこれのことなんです。モノ(家電)とモノ(スマホ)がつながっている、これだけです!
AIって何?
AIという言葉を日常生活でよく聞くようになりました。
AIとは、Artificial Intelligenceの略で日本語に訳すと人工知能となります。
AIの定義は難しいんですが、人間の持っている知能を再現したものといったところでしょうか、(実はAI界の重鎮たちでもそれぞれAIの定義は違ったりします、、、)
身近なAIとして、自動車の自動運転が挙げられます。
自動車を運転する時って、運転手はいろいろなことを考えてるはずですよね!この頭の動き方をAIがお勉強してくれて、人間の代わりとなってくれます。
実は、「このお勉強してくれて」っていうところがAIのポイントです!
AIはさまざまな状況や、やらなければならないことに応じて勉強することができます。だから、世の中でいろんなAIが生まれてるんです!興味のある方は、今どんなAIがあるのかということを調べてみても面白いと思います。
一つだけ注意しておきたいのは、勉強のためには教材がいるということです。人間の皆さんもそうだと思いますが、なんの教材もないと勉強なんてできませんよね!しかも、教材は質がいい方が良いし、量をこなせばこなすほど賢くなります。それと同様に、AIも教材の質と量というのがとても重要です。それらの条件を満たすことで、世の中の役にたつ立派なAIが完成します!
Society5.0とは
2つのキーワードを理解したところで、最後にSociety5.0を考えてみましょう!
Society5.0はIoTとAIを適切に使いこなすことができる社会といえます。それぞれ分けてみていきましょう!
Society5.0をIoTの観点から
IoTを使うとどうなるでしょうか?考えてみてください、、、
スマホなんかは日常で使っていると思います、日常の中で大量のデータが生まれますよね、すなわちビッグデータが生まれます。
では、このたまったビックデータをどうしましょう?放置すると勿体無いんです!
多くのデータを情報にして、知識にすることで、今までにない新たな価値が生まれ、課題や困難を解決していきます。
Society5.0をAIの観点から
IoTで生まれた多くのデータは知識にするだけではもったいないです!
多くのデータは、AIにとってはたくさんの教材です。すなわち、より賢いAIを作ることができますね!
少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの問題は人手では難しいと言われています。だからこそどんどんAIを利用していく必要があります。
つまり、Society5.0とは
まとめると、Society5.0とはIoTを利用して今までにない新たな価値を生み出すことで課題や困難を克服し、AIによって人手では難しい課題や困難に対処することで、変革を起こすことのできる社会です。
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